2010年11月1日月曜日




アメリカ人宣教師であった医師のヘボン(正しくはヘプバーン)は、安政6年(1859)に来日して、神奈川で診療所を開設した。92年に日本の地を去るまで、数多くの病人を救いながら、日本で最初の和英辞典『和英語林集成』を結実、ヘボン式ローマ字を普及させた。


フランシス・ザビエルが日本で布教活動していた時分は、キリスト教の絶対者であるゴッドを、大日(だいにち)、天主(デウス)、天翁(てんとうさま)などと訳していた。その後約三百年を経て、ヘボンが神と和訳したと言われている。


以来、キリスト教に「神」が定着したが、日本の固有信仰である神道の神と混同してしまうので紛らわしい。


では、キリスト教の神と神道の神とでは、一体どのような違いがあるのだろうか。日本宗教学会評議員の小池長之さんの研究文献に、面白い記述を見つけたので紹介したい。


「人間が学生だとしたら、神道の神様は大学の教授程度であるという」。(『日本宗教ものしり100』日本文芸社)言うまでもなく、キリスト教の神様は、天と地を創造した全知全能者である。





0 件のコメント:

コメントを投稿