2011年1月7日金曜日

エンジェル




昨年の大晦日に、喀血して入院をした。元日の朝、目を覚ますと僕のベッドの傍らに、看護師が立っていた。開口一番、看護師は囁いた「あなたと同じ所に傷があるのです。」


彼女と僕は、左側の耳元から首筋にかけて喉元まで、25センチの傷がある。看護師が言うのには、私も長いこと看護師をやっているけれど、私と全く同じ場所に傷があるのは初めてだ。


彼女は7年前に、僕は3ヶ月前に手術をした。しかも、執刀医が同じである。「あなたはクリスチャンですか?」と、彼女は僕に聞いた。僕が「イエス」と答えると、彼女は感激のあまり涙を流して僕のために祈ってくれた。「私のためにも祈ってくれますか?」。僕たちは手を握って共に祈った。


僕は「あなたはエンジェルですね」


「いいえ、私はエンジェルではありません。あなたが(私にとって)エンジェルです」


神様は心の不安な時に、エンジェルを送って慰めてくれる。生涯忘れることのできない新年を迎えることができました。


 





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