2011年2月18日金曜日

持つべきものは僚友だ




アメリカへ渡って4年後に、華僑の御曹司(以下K)と知り合った。Kは僕に毛皮の卸販売をやらないかと、話を持ちかけた。


僕にはお金がない。Kは既にダウンタウンのカリフォルニア・マートに、ショー・ルームを借りていた。僕は成り行きで、毛皮の仕事を手伝った。


毛皮の仕入れ先は香港で、ミンク、チンチラ、ラビットが、ショー・ルームに展示されていた。


ある日、Kに僕の提案を述べた。卸売りだけでは面白くない。ホテルのバンケット・ルームを借り切って、展示即売会をやろうと申し出た。


Kは僕の意見に賛同してくれた。早速、新聞に広告を掲載した。テレビにもコマーシャルを流した。当日のアルバイトも何人か雇用した。


売り上げのKは7、僕は3でKと合意をした。僕は元金なしリスクなしでビジネスが出来た。


大盛況であった。売り上げは2日間で41,000ドル。僕の取り分は12,300ドル。当時、円は1ドル250円。300万円相当。


これを元手に僕は、自分の貿易会社兼旅行社を設立した。今でもKとは連絡を取り合っている。持つべきものは僚友だ。





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