2011年4月27日水曜日

二流国への大門




アメリカに移民して来た者は、ドイツ人であれば教会を建て、イタリヤ人は酒場作り、日本人は学校を建てる。そのように語っているのは帰米二世の作家、山城正雄さんである。日本人は学校を建てるというのは、日本語学校のことだ。


ミツワのフードコートで、7年前に耳にした事である。アラフォーの女性が二人で話をしていた。僕は話を聞くつもりはなかったが、自然と話の内容が聞こえて来た。


「うちの子供たちは、国際人に育ってもらいたいから、英語だけを喋れたらいいわ」


即ち、日本語は必要ないと言うのである。


巷でも、教会の子供を持つ親の間でも、アメリカは英語で勝負、日本語など必要はありません。と言う意見が多数であった。


僕はがっかりとした。世界中どこの国でも、母国語を疎かにしている国は無い。近頃の日本人は、日本人のプライドを捨てたコンプレックスの塊だ。


現地の日本語学校に、僕は苦言を呈す。先ず、日本語を習得する意義について、保護者と児童を交えて、徹底的に話し合うことである。現地の日本語学校は厳しさが足りない。(厳しくすると生徒が学校を辞める。学校の運営が成り立たない。)


ある日本語学校は、デイケアー・センターと変わらない学校がある。授業中に騒いでも先生が止めきれられない。日本人の学力低下は、正しく二流国への大門だ!


 


 


 


 





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