僕には、これと言った趣味がない。趣味があれば楽しい。外に出て行くとしても、一人だけでは出て行けない。
コミュニティーのプールへ行くのも、YMCAに行くにも一人では行けない。誰かの手を煩わらわせずに、一人で行きたい。
江美子が電動車椅子を買えば、近くであれば一人で出て行くことが出来ると言う。しかし小型の自動車が買えるほど高い。
江美子が呟いた「メデキャルで全額カバーするはず」
僕は大きい声を上げた。
「10,000ドルするよ!」
江美子が忙しくて、未だに購入の手続きをしていない。5月になれば、江美子の仕事の量が減る。それまでお預けだ。
話は変わるが、今日、江美子と2分間位立ったまま抱擁をした。江美子は涙ぐんでいた。僕は鬼の目にも涙と思った。
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