2010年10月23日土曜日

キリストの愛、燦燦と - 病後の感謝の証し -




2008年9月25日。昼ごろ、自宅のリビングルームで、独りでくつろいでいる時、私は身体の異変に気づきました。即座にストロークであることが、自分なりに把握できたのです。


幸いにも、まだ少しだけ体が動きましたので、直ちに911へ通報しました。それから先は、意識が途絶えてしまって、知る由もありません。


病院のICUにいた折りに、お見舞いに来てくれた友人と家人は、往時の状況を振り返って、「もう、駄目か!」と、思ったと述懐しました。脳卒中で倒れて以来、右半身不随と言語障害で、一言もしゃべる事はできません。おまけに癌が4ヶ所から見つかりました。


甲状腺に端を発し、リンパと肺と脳に転移していたのです。さらに驚いたことに、脳の腫瘍から出血して、ストロークを引き起こしました。


耳は聞こえておりましたので、ドクターの検査報告だけは、はっきりと聞き取れました。


「ステージ4です。(末期癌です)」


その日の夜、薬の副作用の影響から、幻聴のようなものが聞こえてきました。


私は持病に、40年来のうつ病歴があります。夕べ、ドクターから末期癌の宣告をされたにもかかわらず、一向に落ち込む気配すらないのです。


ある日、知り合いの牧師が、病院へお見舞に来られました。その牧師から聖書の御言葉が与えられたのです。その箇所とは、出エジプト記の15:26です。


言われた、「あなたが、もし、あなたの神、主の声によく聞き従い、その目に正しいと見られることを行い、その戒めに耳を傾け、すべての定めを守るならば、わたしは、かつてエジプトびとに下した病を一つもあなたに下さないであろう。わたしは主であって、あなたをいやすものである」


傍らで聴いていた家人は、驚きの表情で、聖書の個所が病院のアドレスと同じであると言うのです。1526 Edgemont Street 私は、神様が導いてくださいましたこの病院に対して、深く感謝致しました。


これもひとえに、教会の皆様の、とりなしの祈りに支えられているのだと言うことが、ひしひしと伝わってきました。イエス様に示されたことは、悔い改めることと、もう一つが、この世で憎む者がいれば、無条件で許してあげなさいということです。


それ以来、かぐわしい花の色香ともに、こころの底から喜びがあふれて、とどまることを知りません。


おかげで、脳の手術をする際に、一切を主イエスにゆだねて、うららかな平安を得ることができました。この弱虫の頭(かしら)が、これほどまでに強くなれるのです。この、大いなる恵みに感謝致します。


間もなく、倒れてから1年と3ヶ月が経過しようとしいています。相変わらず右半身は不随のままです。まだ、口も自由に喋ることはできません。癌細胞も体内に残っています。けれども、知って下さい。イエス様の癒しの奇跡を……  私は信じて疑いません。


私は病後1年と1ヶ月ぶりに、8歳の娘のために詩を書きました。この詩は、私の現在の気持ちを素直に表現したものです。それと同時に、イエス様から明確な啓示を賜ったのです。


 



喜びをいだいて この山をのりこえよう


歯を食いしばり この大きな山を


笑顔で登ろう


 


わたしは風 涼風(すずかぜ)の光 きょうも賛美あふれる


わたしは風 若葉みどり風 あしたも笑っているよ


 


喜びをいだいて この波をのりこえよう


歯を食いしばり この大きな波を


笑顔でかわそう


 


わたしは風 涼風の光 きょうも賛美あふれる


わたしは風 若葉みどり風 あしたも笑っているよ


 


喜びをいだいて この嵐をのりこえよう


歯を食いしばり この大きな嵐を


笑顔で耐えよう


 


わたしは風 涼風の光 きょうも賛美あふれる


わたしは風 若葉みどり風 あしたも笑っているよ


* この『詩』には、間もなく曲が付けられます。


私は何とも、不思議でたまらないのです。聖霊様に誘(いざな)われて、私は一番弱い時にこそ、強くなれるのです。私はどん底に突き落とされた時に、希望の光を見出すことができるのです。私は病魔と闘っている時、心の平安を得るのです。


きょうも主に祈りを捧げて、イエスの御名を褒め称えよう。すると、キリストのたおやかな愛が、我がうちに燦燦(さんさん)と降りそそぐのです。


新井雅之


2009・11・7


 
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