黒い夏天の裂け目から
長虫のような首を覗かせて
真夜中に鳥が鳴く
大都会のど真ん中をめがけて
鳥の鳴き声だけが
びんくるビンビン
夜のしじまに響きわたる
鳥はまるで疾風(はやて)のように鳴く
人々が深い眠りの中に死んでいる間
すっかり冷えきってしまった蒼黒の大地に向かって
鳥は
狂ったように鳴き叫ぶ
半分開いた窓の外に
墨色をした大きな鳥が一羽
人を食ったような顔をして
びんくるビンビン
俺のされこうべをつついていやがる
暗夜(やみよ) 新井雅之
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