アメリカでは訪問客に飲み物をサーブする前に、コーヒーにするか、それともソフトドリンクか、相手の嗜好を確かめてくれるので有り難い。
日本では、相手の好みなどお構いなしに、コーヒーや日本茶が運ばれてくる。僕はコーヒーが飲めないので、コーヒーを勧められると苦痛である。いつまでも飲まないでいると、「冷めないうちにどうぞ」、「さあ、ご遠慮なさらないで」、会話の合間にコーヒーを勧められる。
以前、相手に悪いと思って、おもいきってコーヒーを流し込んだことがある。すると、てきめんに気分が悪くなって嘔吐してしまった。
コーヒーアレルギーの僕でも、美味しくいただけるコーヒーがビバーリーヒルズにあった。それは、かつてロデオドライブで一世を風靡したフレッド・ヘイマンというブティック内で、顧客を待遇する為にサーブされていたオレンジ・カプチーノである。その風味ときたら、目から鱗が落ちる味わいであった。
コーヒーは酒や煙草と同様に、健康を害う嗜好品であるとみなされているが、コーヒーを多く飲むフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、スイスなどの長寿国では、日本と殆んど同じ濃さのコーヒーを、一日に一人当たり三杯飲んでいる計算になる。これは日本人の約3倍にあたる量である。
巷では、様々な生活習慣病にコーヒーが良いとされる研究報告が次々に発表されている。糖尿病、胆石、高血圧、動脈硬化、さらには癌予防にも、コーヒーの効能があるらしい。
晩酌を欠かさない高血圧症の男性28人を対象に、毎日コーヒーを3杯以上飲んでもらった結果、4週間後には上の血圧が10から15下がり、コーヒーを飲むのをやめると、血圧は徐々に元の数値に戻ったというデータもある。
コーヒーがそんなに身体に良いのであれば、きっとダイエットにも効果があるのではないかと思い調べてみると、コーヒーに含まれているカフェインには、脂肪抑制効果があることを世界中の研究者がこぞって証明していた。
それでは、まず、味の薄いコーヒーから飲み始めてみることにするか。いつか、憧れのブルーマウンテンも飲んでみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿