2011年6月22日水曜日

酒と執筆と読書の日々




僕が日本にいた頃、収集癖があった。電車の切符、駅弁の包装紙と容器、時刻表、古銭、メダル、骨董品、ぐい呑み、書籍、パイプ、喫茶店のマッチ、鉄道グッズ、Gパン、レコード。

そのなかで、最も多く収集したのが書籍であった。往時の僕の部屋は二階にあった。あんまり本が大量にあるので、床が抜けると父から苦情がでた。

一階の部屋を書庫として使わせてもらったので、一件落着。殆どの本が文学に関する書籍である。その数8000冊。専門書であるから分厚くて重い。

食事の際と、歩く時以外は本を読み続けた。食事の時も本を読む者がいるが、僕は食事を楽しみたいから、本を読むことを中断する。

僕の特技は速読術、雑誌、新聞も含めて月に400冊あまりの本を読む。今、最盛期の本を読むスピードと比較して、20分の1にスピードが落ちた。

往時は古本屋と、図書館に入り浸りの日々が続いた。僕の当時の職業は、文芸雑誌の編集者。ジャズを聴きながら、酒をあおり執筆したものだ。

古き良き時代であった。





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