32歳になる息子には、全く働こうとする意思が無い。ニートの状態が続いている。そんな訳で、間もなく定年退職を迎えようとしている父親が、ついに業を煮やした。
「いい加減にしろよ。みっともないから、さっさと働け」
「ったく、うるせえなぁ、ミートなんだから、ほっといてくれよ」
「なにっ、それも言うならニートだろ」
父親は肩を落とした。
息子は外へ出て行ってしまった。
「おい、どこへ行くんだ」
「だからミートだって言ったでしょ。昨日から肉屋でバイト始めたんだ」
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