通りを歩いていたら、強面のお兄さんに言いがかりを付けられた。
青年は負けまいと、つい口走ってしまった。
「こう見えても、ぼくは…… 」 そう言ってから、指を鳴らした。
「お花は未生流、お茶は裏千家だぞ!」
「それが、どないした、どアホ!」
強面のお兄さんは、青年の下へ近寄って来た。
「そりゃ奇遇やね。わしも未生流と裏千家や! これからお稽古に行くところ」
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