2011年5月9日月曜日

朝のデッサン




 


 鎖の付いた光彩


 


白い手で蠱惑(こわく)するときめき


 


朝もやの悪戯


 


ペパーミントの幻想


 


もう それだけで


僕自身


 


十分なんだ





2011年5月8日日曜日

証しにならない




アメリカ人の教会を借りて、在米日本人のための伝道集会が開催された。企画をしたのは、日本人クリスチャンの若者たち。


若者はステージで聖歌の曲を演奏して賛美する。聖書の拝読、証し、説教ありで、伝道集会は成功裏に終わった。


クリスチャンは見られている。ノンクリスチャンはクリスチャンに期待されている。


先ず、品性を持って笑顔で誠実に生きることだ。クリスチャン全員が微笑んで、明るく生きるならば、それだけで伝道になる。


伝道集会を開いた若者のクリスチャンは集会終了後、教会の掃除と諸々の後かたづけを怠った。教会の牧師は頭(かぶり)を横に振った。


若者は顰蹙(ひんしゅく)を買うことになった。神様を伝えても、これでは証しにならない。





2011年5月7日土曜日

よだれが出るよ!




何べんも言うようやけど、大阪には安くて旨いもんが、ぎょうさんおまっせ! ホルモン焼きと言えば大阪、『ホルモン本舗』西中島店は、安価で珍しいホルモンの宝庫や!


塩アキレス、塩コリコリ、オッパイ、コブクロ、カズノミ、マシュマロ(フク)、メニューの一部


七輪で豪快に焼くホルモンは、よだれが出るよ! ホルモン・ナンバーワンの『ホルモン本舗』。


東京にもあるでぇ。


大阪市淀川区西中島3‐19‐2 三ツ矢ビル1階    06‐6307‐8929    無休





焼き肉




焼き肉チェーン店『焼肉酒家えびす』で、ユッケを食べた人が食中毒で死亡した。恐ろしい話だ。人ごとではない。


僕も年に何回か、焼き肉のレストランに赴く。カルビ、テッチャン、ユッケ、生レバーを毎回注文する。


自宅の近所の焼き肉屋、PCHの『たまえん』。たまにコリア・タウンまで足を延ばす。


この度の事件で、ユッケは「トリミング」を施してからサーブされることが分かった。今まで、僕は知らなかった。


『牛角』では、あらかじめユッケは熱処理を施している。これも知らなかった。これから夏にかけて、食中毒の季節を迎える。


調理人は、衛生管理を怠っては絶対にならない。


松阪の駅前で、焼き肉(ホルモン焼)食べたいよーっ!!!





2011年5月6日金曜日

詩三篇




 


勝利


 


「負けるが勝ち」


年齢を重ねるごとに


この言葉の意味が


重みを帯びてきた


 


負け惜しみではなく


自分の心を解放することによって


相手の心までもが変わってくる


 


「負けるが勝ち」


謙遜は神様に愛される


最良の近道だと思う


 


 


 


 


夢


 


裸一貫で渡米して


富と名声を手に入れることが


アメリカン・ドリーム


 


けれども


時として夢は


落とし穴だらけの


自滅の道でもある


 


マザー・テレサの信条は


「なくても与える」


 


より少なく持てば


その分 より多く与えられる


より多く持とうとすれば


より少なく与えることしかできない


 


真実の夢には


力強い愛が見える


 


 


 


 


自制


 


ジャン・コクトーは語った


「金持ちになった貧乏人は


贅沢な貧しさをひけらかすであろう」


 


聖書は伝えている


「わたしの恵みは


あなたに対して十分である」


 


ソルジェニ-ツィンの21世紀論の一つは


「真の精神的満足は


何かを手に入れることではなく


それを拒否することによってのみ得られるのである」


 


 


 


 


 


 





2011年5月5日木曜日

食育




アメリカ人は週末になるとスーパーに、一週間分の食料を買い出しにやって来る。大きなショッピング・カートには、缶詰、冷凍食品、清涼飲料水が山と積まれている。不健康な食品ばかりを買い込む。客も従業員もみんな肥満体。


アメリカ人は老若男女を問わず、甘い物が好きだ。これでは子供の頃から、生活習慣病に罹ってあたりまえだ。 


即刻、食育に一石を投じたのは、ミシェル・オバマ大統領夫人。アメリカの未来を担って立つ子供たちが、ジャンク・フードの餌食になっているという。(『「パン」について考える』参照)


経済大国なのに、食文化は貧困だ。アメリカのスイーツは強烈に甘い。着色料をふんだんに使う。国民を病気に陥れる。


今、ミシェル・オバマの提案に、真剣に耳を傾ける時が来た。





詩碑誕生




 2005年の秋、リトル東京のど真ん中に、重さ一・七トンの詩碑が建立された。大理石に刻まれている詩文は、加川文一(一九八一年、歿)の『海は光れり』(一九四一年、作)。


僕の目には、この艶やかな岩石のモニュメントが、『鉄柵』や『南加文芸』で活躍していた猛者(つわもの)たちの、友誼に厚い証としての金字塔に見える。


この『海は光れり』という詩は、冒頭の加川夫人の短歌も含めて、近代抒情詩の、そして移民文学の傑作である。


「きょうも海は光れり」。この脈々たる希望の精神は、文一の妻に対する限りない包容力の表明である。文一の絶唱は、これからリトル東京に憩う人々の、心のよりどころとなるに違いない。


除幕式では、『南加文芸』の同人であった山中真知子さんが、詩の朗読に入る前に、天国にいる加川文一に届けとばかりに、「加川文一、あなたの詩碑が建ちました。あなたが暮らしていた日本人街に建ちました…… 」切々と語る口調が、真に感動的であった。


『南加文芸』は不滅である。そして、この地に文学を愛好する者が、数多くいることを認識させられた。


夕べ、僕は独りで、色無き風のなかに佇み、文一の詩碑と対峙しながら、詩文を音読してみた。


 


 


妻よ


今日も海は光れり


人の住む陸を抱きて


するどく海は光れり


 


 


結びで感極まった僕の目から、一筋の涙がこぼれ落ちた。


『詩碑仰ぐ一掬の涙秋深し』